風と共に走る!

『走る』ってなんだ!?突如走ることに情熱を燃やしたアラフォー男の挑戦を記した回顧録

第29回富士五湖ウルトラマラソン【3章】

令和元年が幕を開けました。

令和元年初日に早速ランニングをしてきました。

10kmくらい走ろうと思っていましたが、やっぱり腸脛が痛くなり5kmでDNF。

100km走れたのになぜ?

でもまぁ、しばらくは大会等はないのでゆっくり直したいと思います。

 

 さて、前回は80.6km地点の西湖公民館を目指して出発したところまで書きました。

 

前回のレポはこちら↓

taiyototuki.hateblo.jp

 

あの坂を登っていきます。

歩いて。

 

ただ私の歩きはダラダラ歩くわけではありません。

ストライドを広くとって力強くせっせと歩く感じです。

自分の中では『戦略的パワーウォーク』と名付けていました(笑)

歩いてはいるのですが、他の歩いているランナーをどんどん抜く感じです。

 

そんなこんなで坂を上り終えたのでまたランに戻ります。

ランに戻るとすぐにまたAさんを抜きました。

Aさんとはずっとこんな感じでした。

 

77.7km地点で温かいココアを飲みました。この辺りからだんだんと涼しくなってきたので温かいココアは助かりました。

また左の肋骨辺りが痛くなってきました。

リュックを担いでいて左の肩掛けの辺りにマイボトルをつけていました。リュックが揺れないように胸のバンドを締め付けていたせいで肋骨がマイボトルで圧迫されていたのが原因だと思います。マイボトルを右に変更して出発しました。

 

第5関門から第6関門まではわずか8km。第6関門へは無事到達しました。

第6関門で2回目トイレによりました。

1回目のトイレは43.1km地点の給水所、河口湖ステラシアターで済ませました。

大量の水分を補給し続けていたのに汗として排出されていたのか、ほとんど出ませんでした。

 

第6関門は小さかったので5分ぐらいの滞在ですぐ出発しました。

出発する際に会社の同僚からラインにメッセージが来ていることに気づきました。

「ラスト20キロ~」と。

これを見たとき、応援のラインだったにもかかわらず『まだ20kmもあるのか』とガッカリしました(笑)

 

最後の関門は94.8km地点河口湖ステラシアターの第7関門。

第6関門から第7関門の間には西湖と河口湖の周りを走ります。

どっちを走っているときだったか忘れましたが野生のイノシシがいました。

 

この区間はかなりきつかったです。

上り坂でなくても歩く場面が出てきました。

 

ある人に抜かれる際見知らぬランナーに「ファイト!」的な声をかけていただきました。

「よし!この人についていこう。」と思い走り出すと、後ろから別のランナーが追いついてきて私の前で2人のランナーが会話をしだしました。

後ろから追いついてきたランナーは昨年も走っているようでした。

「昨年より15分早い。このままのペースでいけば十分ゴールできる。」的な会話をしていました。この2人も他人通しで、一方が他方にアドバイスしている感じでした。

そして3分ぐらい会話をしたのち、昨年も出ていたランナー(めんどくさいのでBさん)は走っていきました。

 

私はBさんについていくことにしました。

でもすぐ見失いました。

Aさんとは相変わらず抜きつ抜かれつで進んでいて89.5kmの給水所でも見かけました。

 

ここからは体力的なつらさを精神力でカバーしようとしていました。

「痛いとか痛くないとか、苦しいとか苦しくないとか、つらいとかつらくないとか、速いとか速くないとか、関係ない。とにかく自分のペースで進むだけだ!」

と頭の中で繰り返し呟いていました。

無心で歩を進めていました。

今思い返してもこの区間は何も思い浮かばず本当にただ走っていただけでした。

 

そして最後の第7関門に到着しました。

私のすぐ前を走っていたランナーは118km部門のランナーで、第7関門での足切りまで残り10秒のところで到着していました。

 

第7関門を出発し、ゴールを目指します。

7関門からゴールまでは前半走ったコースを戻ります。

前半ごぼう抜きしまくった下りのコースを上るわけです。

当然『戦略的パワーウォーク』で進みます。

やっぱり歩いていながら他のウォーカーズ

を抜きます。

 

少し前にAさんが見えました。

Aさんも歩いていました。

ちょっと走って抜き去りしばらくして歩きます(笑)

 

後ろからBさんが走ってきました。

いつの間にかBさんを抜いていたようです。

 

ラスト5kmのうち3kmは上りで残り2kmは下りでした。

例の呪文を頭の中でブツブツ唱えながら進みます。

 

この辺りでガーミンの充電がわずかになり、電源は入っているのですが画面表示が見えなくなっていました。

 

また左足に腸脛靭帯炎のような違和感が一瞬でました。

「あと数km。何とかなるか」と思い数百メートル歩いてからまた走ってみると違和感がなくなっていました。

 

ラスト2kmは走りました。

無心で走りました。

約13時間前にスタートした富士北麓公園が近づいてきます。

いろんなアナウンスが聞こえてきます。

陸上競技場に入る直前にアナウンスで名前が呼ばれます。

「ゼッケン番号○○番、○○さん」みたいな感じで。

 

陸上競技場に入ると目の前にゴールゲートが見えました。

 

ゴーーーール!!

タイムは12時間51分48秒でした。

 

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80km・・・疲れかな。

90km・・・平地でも歩く部分が出てきてのでラップが大分かかっています。

Finish・・・疲れです。

 

続く