風と共に走る!

『走る』ってなんだ!?突如走ることに情熱を燃やしたアラフォー男の挑戦を記した回顧録

第29回富士五湖ウルトラマラソン【序章】

100km走り切ったとき、自分はどんな感じになっているんだろう?

「感動のあまり涙流していたりして・・・」

なんてことをエントリー時は考えていた。

 

 

でも実際ゴールしてみると疲れ過ぎていて

「やっと終わった・・・。」

の感情しかなかった。

明らかに疲労が感動を上回っていた。

周りを見ても涙を流している人は見当たらなかった。

 

しかし、ウルトラが終わってから2日。

朝起きて、ふと時計を見ると5時30分。

「あーあの日はもう走っていたんだなぁ・・・」なんて思う。

本当に夢のような1日だった。

辛く、苦しく、きつく、痛く、そして、楽しい1日。

 

そんな1日を振り返ってみたい。

肝心のレース中の内容は○km地点がどうで、○km地点がこうだったとかは詳細には覚えていない。覚えているところは厚く、覚えていないところはあっさり書いていきたい。

 

では、4月20日の出来事をどうぞ。

 

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0時20分起床。

前日20時30分に布団に入ったので約4時間弱の睡眠時間。

最終の荷物チェックをして、1時10分くらいに川崎の自宅を車で出発。

 

高速はガラガラ。途中談合坂SAで時間調整&早すぎる朝食。

 

富士急ハイランドコニファーフォレスト駐車場に車を停め、バスで会場へ移動。

たぶん3時過ぎに会場に着いたと思う。

会場にはすでに着替えを終えた選手やスタッフが大勢いた。

一番早いグループは4時スタートだから当然と言えば当然。

 

着替えを終えて、腸脛靱帯炎対策としてのロキソニンを1錠服用。

荷物を預けようとロッカールームを出るも、荷物の預け所がわからない。

両手に荷物を持って彷徨っていると、見知らぬ方が親切にも「荷物預け所はあっちですよ。」と教えてくれた。

その方にはきっと、初めて大都会東京に出てきて右も左もわからず彷徨っている田舎者に見えたんだろうなぁと思う。

あの時は荷物預け所がわからずスタッフに聞こうと思って、スタッフを探していたところだったんです。

 

そんなこんなで荷物預けも終わり、記念撮影をパシャリ。

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ここで備忘録的に装備の紹介。

頭からサンバイザー・サングラス・ネックウォーマー・ロングのコンプレッションシャツ・Tシャツ・グローブ・ハーフ丈のコンプレッションパンツ・ランパン・右膝用サポーター・ザムストのカーフ・アシックのGT-2000 NEW YORK 6・背中には3Lのリュック。

 

サンバイザーとハーフ丈のコンプレッションパンツ・カーフ・リュックは初めて使うギアでぶっつけ本番。

いつもはロングのランニングタイツを履くのですが、膝サポータを装着する関係でタイツは履けず、ハーフタイツとカーフに分ける選択をしました。

でも靭帯を痛めていたので新しいギアを装備して練習する時間はなかったのです。

 

リュックの中身は、着替え用のコンプレッションTシャツ・マイボトル・予備のコンタクト・手鏡・ジェル4本・ウォークマンロキソニン(痛み止め)・スマホ・目薬。

 

 

おもむろにトラックに入りスタート位置に着こうとすると目の前には雄大な富士山。

会場に着いたときはまだ暗かったのに、気づけばもう明るくなってきている。

でもまだまだ気温は低い。3℃くらい。

隣の人と「寒いですね」なんて話をする。

司会の人もトークで大いに盛り上げる。

 

しらじらと夜が明けてくる。

後ろには雄大な富士山と月。

煌々と照らされるスポットライト。

言葉では伝えきれないけれど、溢れ出す物凄い高揚感。

初めての感覚。

自然と顔がにやけてくる。にやけ顔止まらない。

空に向かって大声で叫びたい感情を抑える。

「もうマラソンはやめて、ウルトラに専念しよう」なんて気持ちさえも湧いてくる。

とにかくすごい気持ちだった。 

 

スタート時間は5時。

スタートまでカウントダウン。

10・・・9・・・8・・・7・・・6・・・5・・・4・・・3・・・2・・・1

 

スタート

 

興奮のあまりガーミンのスタートボタンを押すのを忘れていたことに気付く。

こんなことも初めて。

 

トラックを100mくらい進むとまたさらに富士山が綺麗に見えた。

立ち止まってスマホを取り出してパシャリ。

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~富士山と満月のコラボ~

 

そんなことをしていたら、後ろから10番目くらいになってしまった。

トラックの反対側には先頭集団が・・・・。

トラックを出るまでに大会スタッフや応援の一般の方々とことごとくハイタッチ。

自分にとってはこんなことも初めて。

 

とにかく自分でも信じられないくらいハイテンション・超高揚感の中でスタートを切ったのでした。

 

続く。