風と共に走る!

『走る』ってなんだ!?突如走ることに情熱を燃やしたアラフォー男の挑戦を記した回顧録

【箱根駅伝】勝手にあれこれ思うこと

お正月の風物詩、箱根駅伝

今年も数々のドラマがありました。

今回は箱根駅伝について書こうと思います。

 まずは、東海大学のランナーのみなさん、初の総合優勝、おめでとうございます。

今年の箱根駅伝

総合優勝、東海大学

往路優勝、東洋大学

復路優勝、青山学院大学

と優勝校がそれぞれ異なる珍しい大会となり、それだけレース内容が拮抗した面白い大会だったと思います。

 

大会前に青山学院大学が「ゴーゴー大作戦」と恒例の作戦名を公表し、その中の一つに「ライバルはゼッケンナンバー5番の東海大学」みたいなことを言っていました。その時は、東海大学がそこまで強いという印象がなく、ただ「5」に絡めたいだけのこじつけだと思っていたのですが、蓋を開けてみれば総合優勝校は本当に「ゼッケンナンバー5の東海大学」でした。東海大学のみなさん、申し訳ありません。

 

では、以下、勝手に思ったことを書いていきます。

 

1.1区大東文化大学のアクシデント

箱根駅伝の号砲が鳴り、1区がスタートした直後、大東文化大学の選手が他校の選手の足を踏んだか何かで転倒してしまいました。すぐ起き上がりましたが、足をかばう形で走り出し、明らかに異常が見受けられました。まだ1kmも走っていないスタート直後で2区の襷渡しまでまだ20km以上あるところでした。私はとてもじゃないけど、このまま走り続けられないだろうと思いました。このとき少し前に物議を醸した女子駅伝の選手を思い出した方もいると思います。四つんばになりながら前に進み襷を渡したシーンです。監督としても、止めるべきか、見守るべきか迷ったと思います。結果として、襷は繋がり、選手も足の骨には異常がなかったということでホッとしましたが、それは結果論であり人それぞれ思うところはあると思います。

箱根駅伝を走るような選手は、並々ならぬ努力をしています。大学に入って周りが四六時中遊んでいる中、バイトもせず、飲み会や合コン、彼女とのデートも控え、食事にも気を使い、ひたすら走ります(すべて想像ですが、あながち間違っていないと思います)。

そうまでしてやっと勝ち取った箱根駅伝の舞台。走り切りたい本人の気持ち、走らせてあげたい監督の思い、でも選手の将来を考えると取り返しのつかない事態は何としても避けたい。本当に難しい判断だと思います。

これに関しては明確な答えはありません。

論点はずれまくりますが、学生ランナーがすべてを賭けて挑むそんな箱根駅伝だからこそ、見てるものの心を震わせ、感動を与え続けているのだと思います。

 

 

2.山登りの神々降臨

毎年5区の山登りには神が登場します。初代の神は順天堂大学今井正人選手。2代目は柏原竜二選手、3代目は神野大地選手です。それら歴代の神々の記録を塗り替える(実際はコースが少し変わったりしているので全く同じ条件で比較はできませんが)選手が今年だけで3人も出ました。ネットでは山登りの『神々』と言われたらしいです。その記事を見たとき「うまいこと言うなぁ」と感心しました。

それだけ今年の5区は超ハイレベルでした。でも5区を制した大学が優勝に絡まなかったのは久しぶりのような気がします。

 

3.8区の区間新記録

今年も区間新記録はいくつか出ましたが、もっとも注目したいのが8区の区間新記録です。残っていた記録は21年前の第73回大会で山梨学院大学の選手が出した記録で区間記録としては最古の記録でした。その記録が出た時もテレビで見ていました。練習方法はもちろんですが、シューズの性能も21年前よりかなり進化しているはずです。それがいままで破られていなかったと思うと驚きです。区間新記録を出した東海大学の選手は素晴らしいのですが、最古の記録が塗り替えられたことはなんとなく少し残念に思います。記録は破られるためにあると言ってしまえばそれまでですが、いつまでも残り続ける永遠に破られない記録なんかに憧れたりもします(笑)

 

4.サッポロビールのCM
箱根駅伝と直接関係ありませんが、毎年箱根駅伝の特別協賛企業となっているサッポロビールのCMは面白いなぁと思っています。
今年は『挑戦するものたちへ、乾杯を』というキャッチフレーズで、大迫傑選手と設楽悠太選手にフォーカスしたCMでした。映像もさることながら、BUMP OF CHICKENの「ロストマン」という曲のサビの部分がCMのいいところでガッ!と入ってきて興奮は最高潮となります。あの60秒のCMを見るだけで泣けてくるくらいの感動があります。
大迫選手のCMを見ているとき上の子に、「この人が日本人で一番マラソンが速い選手なんだよ。」と話したら「じゃーお父さんは何番目に早いの?」と言ってきました。


「ん?えっ、お父さん?」
「えーーーっと、5番目くらいかな?」と言っちゃいました(笑)
すみません。
子供って恐ろしいこと聞きますよね(笑)
 
曲繋がりで言えば、箱根駅伝のエンディングテーマの「Runner of the Spirit」もいいですよね。少し前までは「I Must Go!」という曲でした。ア~~~~~~~イマ~~~ストゴ~~~~~と歌い上げるエンディングも好きでした。

箱根駅伝は毎年欠かさず楽しみに見ています。先に書きましたが、21年前にでた8区の区間記録のときも見ていました。どのくらい見続けているんだろうかと考えてみると、以前早稲田の監督をしていて今年は中継車に乗っていた渡辺康幸さん、城西大学の監督をしている櫛部静二監督、大東文化大学の監督をしている奈良修監督らが選手として箱根を走っているときから見ているので小学生くらいから見ているのかもしれません。もちろんこれからも見続けます。

できることなら我が子に箱根を走ってほしいなんて親バカぶりを発揮したりして(笑)
 
箱根駅伝には学生たちの襷に賭ける熱い思い、情熱、青春、努力、感謝、笑顔、涙、すべて詰まっています。
私もまた走りたくなってきました。レベルは天と地ほども違いますが、自己記録を更新したいという思いは同じはずです。
 
選手のみなさん、ありがとう!
挑戦するものたちへ、
カンパァーーーーイ!!